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講義名
社会の中のことば/言語文化論
科目ナンバリング
SCO2-222-3
開講責任部署
目白大学(新宿校)
講義開講時期
秋学期
講義区分
講義
基準単位数
2
代表曜日
水曜日
代表時限
2時限
担当教員
氏名
◎ 藥師 京子
河野 秀樹
市原 明日香
授業のねらい
本講座では、社会の中でのことばのあり方と働きを考察・分析する「社会言語学」の理解を深める。言語と社会は密接な関係にあり、言語は民族、歴史、文化的背景から多大な影響を受けると同時に、言語がその社会の構築にも影響する。こうした視座から人間のもつ包括的な言語能力が、実際の社会においてどのように現れているのかを考察する。
社会言語学の研究の歴史と領域、言語と社会階級、言語とジェンダー、若者ことば、言語政策などを取り上げ、さらには、コミュニケーションの手段としての言語と文化の関わりについて、コミュニケーションギャップのメカニズムと文化、コミュニケーションパターンの文化差、日本文化の特質とコミュニケーションとの関係、多文化共生のためのコミュニケーションなどをトピックとして、言語と文化の関わりを学ぶ。
学生の学習目標
(薬師京子/8回)
ことばとその社会、文化的背景との関係を理解する。
言語と社会階級、言語政策、若者言葉、
さらに言語をめぐる性差を考察対象とする「言語とジェンダー」について学び、
ことばの多様性と社会問題について考える。
(河野秀樹/7回)
文化の定義・異文化とは何か、コミュニケーションとは何かを学ぶ。
代表的なコミュニケーションモデル、コミュニケーションギャップのメカニズム、
非言語コミュニケーション、カルチャーショックのメカニズムと異文化適応、
異文化接触の意義と課題について理解を深める。
授業内容(スケジュール)
(第1回~第8回 薬師担当、 第9回~第15回 河野担当)
第1回 ガイダンス:社会言語学の領域、言語と社会の関係を概説する。
第2回 言語と社会階級:階級方言の特徴、社会階級と言語使用の態度差
第3回 言語とジェンダー(1):男女によることばの使い方の違い
第4回 言語とジェンダー(2):言葉の性差を引き起こす原因
第5回 若者ことば:世代による言葉の違い、用法の違い
第6回 ピジンとクレオール:ピジンの成り立ち、クレオールへの移行
第7回 言語政策:ニュージーランド、フランス、日本
第8回 中間まとめ、小テスト、レポートの提出
(以下、9回以降はZOOMでの同時双方向型授業)
第9回 言語と文化 導入:世界の言語-言語分布と言語の定義、文化とはなにか-定義と概念、
言語と文化の関係-ことばに表れる文化 言語と思考
第10回 ことばとコミュニケーションギャップ:コミュニケーションの基本モデル、
コミュニケーションギャップのメカニズム
第11回 コミュニケーションパターン:談話展開のパターンの文化差、高・低コンテクスト、
デジタル・アナログ志向
第12回 非言語コミュニケーションと言語:非言語コミュニケーションの機能、
文化・ことばと非言語コミュニケーション
第13回 日本語の特質:日本語の多様性(方言と変化)、日本語と日本文化、「場」の語用論
第14回 異文化間コミュニケーション能力とは:相互理解の意味(目的と評価)、言語とアイデンティティ
第15回 まとめ-多文化共生時代のコミュニケーション:異文化との付き合い方と成長の契機としての異文化接触
授業の事前準備と事後学習
事前学習として、 指定された範囲の予習、小テストの準備、扱うトピックについての質問の準備を求める。事後学習としては、講義内容の復習と関連文献の読み込み、課題への関連づけのための概念整理を行うこと。
事前、事後とも授業と同等の時間の学習を求める。
なお、レポート提出に関しては、各自テーマと内容について、担当教員と話しあうこと。
評価の方法及び観点
授業への取り組み 70% (出席、受講態度、理解度、小テスト)
中間・期末レポート 30%(ただし未提出の場合は不認定とする)
授業内活動、小テスト、レポートでは、言語を地域、階級、性別など多様な社会的要因との相関で理解しているか、文化の定義と言語コミュニケーションとの関わり、コミュニケーションギャップのメカニズム、異文化接触の意義と課題について正確な理解と深い考察がなされているかが評価の観点となります。
備考
・河野担当回(第9回~15回)はZOOMによる同時双方向型授業となります。履修者は対応可能な通信環境の整備を行ってください。また、出欠は毎回の授業振り返りシートの提出をもって確定します。
参考資料(自由記述欄)
コミュニケーションの社会言語学 吉岡泰夫 大修館書店 9784469213324
担当者名
薬師京子 河野秀樹
試験・レポートの返却方法
小テスト、中間レポートについては、授業中に指定した日時に返却する。
期末レポートについては返却しないが、場合によりレポート修正期間を設ける。
オフィスアワー
薬師
1号館4階 01439
月曜5限 水曜5限
河野
必要に応じ、学生がアポイントメンとをとってオンラインでの面談を行う。
必須資料(教科書等)
授業内で指示
資料配布
参考資料
書名
著者名
出版社
ISBN
参考図書①
よくわかる社会言語学
田中晴美・田中幸子
ミネルヴァ書房
9784623072699
参考図書②
ジェンダーで学ぶ言語学
中村桃子
世界思想社
9784790714705
参考図書③
よくわかる異文化コミュニケーション
池田理知子
ミネルヴァ書房
4623056090
参考図書④
ことばと思考
今井むつみ
岩波新書
4004312787
学修成果
大学・大学院科目
人間性
社会性
アクティブラーニングの導入
アクティブラーニングの導入
導入する
実務家教員科目該当
該当しない
ICTの導入
ICTの導入
導入しない
授業方法
遠隔授業