授業のねらい |
ジェンダーを認識し、ジェンダーエクイティ(ジェンダー平等)を進めるために必要な社会認識とそれを実現するための方法論を学ぶ。学校、職場、家族、メディアなどさまざまな領域の中にある、ジェンダーを学び、男女平等参画社会社会とはどのような社会なのかを学び、実現するために必要な事柄を考える。 社会人としてジェンダーエクイティを身に付けた言動ができることを目指す。 |
学生の学習目標 |
1.ジェンダーとは何かを理解する。 2.身の回りのジェンダーを理解し、ジェンダーバイアスのない見方を身につける。 3.職業選択、キャリアデザインにジェンダー理解を役に立てる。、 |
授業内容(スケジュール) |
第 1回 ジェンダーとは何か ことばの意味、歴史等を学ぶ。 第 2回 多様な性概念 セックス/セクシャリティ/ジェンダー 性の概念を整理し理解する。 第 3回 職業労度と家事労働 職業と社会、職業の持つ意味を考える。性による分業を考える。 第 4回 職業上の地位と雇用政策 就業状況と企業における女性の就労を理解する。 第 5回 女性の高学歴化と職業志向 高等教育進学率のアップが職業志向にどのように関係するのかを考える。 第 6回 学校文化とジェンダー 学校の中でのジェンダーの取り扱い、教室でのジェンダーの捉え方を探る。 第 7回 職業とジェンダーⅠ 職業の選択におけるジェンダーの影響を学ぶ。 職業と学問の関連性を探る 第 8回 就労と家庭生活 家計・家事分担の現状、育児分担の現状、介護の現状を知り、今後を考える。 第 9回 M字型就労の意味するもの 女性の階層別労働の意味、女性の社会的地位について考える。 第10回 家事に参加する夫、しない夫 女性は家庭、男性は仕事の考え方を探る。 第11回 ディーセント・ワークとジェンダー平等 やりがいのある仕事、仕事の質とは何かを学ぶ。 第12回 インタビューにより先輩の職業を学ぶⅠ 身近な人の職業体験をインタビューから探る。 第13回 インタビューにより先輩の職業を学ぶⅡ インタビューをまとめて発表する。 第14回 ジェンダー平等に対するバックラッシュ ジェンダー平等に対して、様々な反論がある。反論は正しいのかを検証する。 第15回 学習のまとめ ジェンダーを学んで、今後それをどのように自分の考えに定着させるかを考える。
第3回からジェンダーに関するトピックスを調べ発表する。各回2~3名程度の発表を予定する。 発表に関して学生からの質問、コメント等をやり取りし、学習を深める。 |
授業の事前準備と事後学習 |
授業の事前準備 テキストを熟読し、課題について自分の考えをまとめる。事前学習には1時間程度の学習を必要とする。 授業の事後学習 宿題、課題をとおして、理解の定着を図る。課題の提出は3回程度とし、各3時間程度の学習時間を必要とする。学習の定着を図るために各時間に1時間程度の復習を必要とする。 レポート課題を3回程度予定している。それに要する時間はレポート1回に約3時間~4時間程度は必要となる。 |
評価の方法及び観点 |
授業への取り組み、発表:40%、レポート:20%、小テストなどのテスト:40%とし、評価する。 評価の観点:身の回りのジェンダーについての理解と職業に就くにあたっての視点を修得したかの観点で評価する。
学習目標1:ジェンダーとは何かを理解する。 C評価:ジェンダーの歴史、ジェンダー分野で特に職業に関わる事柄を理解し、現在の課題、 今後の方向等を理解している。 B評価:ジェンダーの歴史、ジェンダー分野で特に職業に関わる事柄を理解し、現在の課題、 今後の方向等を理解し、説明することができる。 A評価:ジェンダーの歴史、ジェンダー分野で特に職業に関わる事柄を理解し、現在の課題、 今後の方向等を理解し、説明することができる。また、課題に対しての原因を考える ことができる。 S評価:ジェンダーの歴史、ジェンダー分野で特に職業に関わる事柄を理解し、現在の課題、 今後の方向等を理解し、説明することができる。また、課題に対しての原因を考える ことができ、解決に向けての考えを持つことができる。 学習目標2:.身の回りのジェンダーを理解し、ジェンダーバイアスのない見方を身につける。 C評価:ニュースや身の回りの会話等でジェンダーからの視点を持ち、ジェンダーバイアスの ない見方を理解している。 B評価:ニュースや身の回りの会話等でジェンダーからの視点を持ち、ジェンダーバイアスの ない見方を理解し、説明することができる。 A評価:ニュースや身の回りの会話等でジェンダーからの視点を持ち、ジェンダーバイアスの ない見方を理解し、説明することができる。また、問題点に関してはその原因を 考える事ができる。 S評価:ニュースや身の回りの会話等でジェンダーからの視点を持ち、ジェンダーバイアスの ない見方を理解し、説明することができる。また、問題点に関してはその原因を 考える事ができ、解決に向けての考えを持つことができる。 学習目標3:職業選択、キャリアデザインにジェンダー理解を役に立てる。 C評価:ジェンダーを理解した上で、現在の職業や、キャリアデザインを理解できる。 B評価:ジェンダーを理解した上で、現在の職業や、キャリアデザインを理解し、説明する ことができる。 A評価:ジェンダーを理解した上で、現在の職業や、キャリアデザインを理解し、説明する ことができる。また、問題点に関してはその原因を考える事ができる。 S評価:ジェンダーを理解した上で、現在の職業や、キャリアデザインを理解し、説明する ことができる。また、問題点に関してはその原因を考える事ができ、解決に向けての 考えを持つことができる。
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担当者名 |
油谷 純子 |
試験・レポートの返却方法 |
3回のレポートは返却する。 小テストは模範解答を示す。返却は行わない。 まとめのテストに関しては、模範解答を示す。 |
オフィスアワー |
木曜日の昼休み時間、3時限目 金曜日は随時とする。 |
必須資料(教科書等) |
日本のジェンダーを考える
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日本川口 章
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有斐閣
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9784641281325
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該当する
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参考資料 |
ジェンダー入門
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加藤秀一
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朝日新聞社
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978402330373
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ディーセント・ワーク平等
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古橋エツ子
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日本ILO協会
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978493109972
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OLの創造
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金野美奈子
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勁草書房
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4326652292
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シンデレラ・コンプレックス
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コレット・ダウリング
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三笠書房
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4837954480
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学修成果 |
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アクティブラーニングの導入 |
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実務家教員科目該当 |
企業・地方公共団第・医療機関等の研修(職場における女性の活用、職域拡大、管理職への登用などについての施策・運用・教育)を生かし、女性が社会で活躍するための知識・能力を獲得し職業選択・職業継続に役立てる。
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ICTの導入 |
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授業方法 |
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